フリーランスは死なないことが最優先

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フリーランスエンジニアの @nabeemichi です。

フリーランスエンジニアをやっていると、知り合いからお仕事の話が来ることがあります。

来月からうちで働いてくれないか?

みたいな感じで話をされます。そこそこあることです。 仕事に誘われたることは嬉しいことです。でも、契約をするまでは仕事があるかはわからない! という体験をしたので、フリーランスは高単価を狙うんじゃなくて、死なないことが最優先だな!という結論に至りました。

契約する直前でポシャった案件のお話

元同僚から仕事のお誘いを頂いた。 一緒に働くであろう人たちと面談したり、元同僚の上司とも面談し、仕事を手伝ってほしいとの依頼をもらった。 うれしいことである。

この時点で僕は他の案件をやっていたため、元同僚と働く時期についてチャットで調整していた。 案件を掛け持ちするつもりはなかったので、現時点での仕事の区切りがつくタイミングなどを考慮して、2ヶ月後から働こうとなったわけだ。

特に問題はない。

契約手続きは、働く1ヶ月前にすること、契約内容の大まかなことも元同僚とチャットで合意した。 あとは、現時点ので仕事を終わらせる手続きをして粛々と仕事をするだけである。

働く1ヶ月前、契約書の草案を元同僚の会社に要求。 しかし、なかなか提出してくれない。 どうやら社内で調整してるとのこと。

さらに二週間が過ぎたころに、契約書をいただけた。 契約内容を確認して、事前に合意してる内容とズレがなければハンコを押して、無事にお仕事を一緒にすることになる。

はずだったが、、、

契約内容が事前に合意していたのと、全くちがうじゃないですか。

まぁ、私はフリーランスですから、所詮個人事業主ですから、立場的には弱いわけです。企業にくらべて。 企業が言うなら仕方ない!と思ってハンコを押すほど、勇気も根性もない私は、契約内容の間違いを一つずつ企業の担当者に突っ込むわけです。 働き始めるまで2週間もないけれど、相手はそれなりの規模の企業ですが、事前に約束していたことと違う内容はとことん突っ込みます。

つっこんだ結果、相手の企業は契約書の内容は変えれなかった模様です。法務部とかいろいろあるのでしょう。 契約内容変更できないけど、一緒に働いてと言われましたが、やめました。 契約内容が最初と違うから。そして、僕に対してものすごいリスキーな内容だったから。 ハイリスク、ローリターン!と判断。契約をする直前でポシャってしまいました。

でも、もっとリスキーなことがあります。 1週間後から収入を得られる仕事がゼロになったことです。 死活問題です。お金を得る手段がなくなってしまいました。

フリーランスはどれだけ廃業しているのか?

ちょっと古いですが、以下の中小企業庁の調査で廃業率のデータがあります。

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/08Hakusyo_fuzokutoukei_web.pdf#page=29

この調査では個人事業主だけのデータではないですが、企業と個人企業をあわせた2012〜14年の廃業率は6.1%。開業率は4.6%。 個人事業主のみのデータを見つけれなかったが開業も廃業も個人事業主と企業の割合が同じだとして考えてみると、廃業率のほうが高い。 ここ数年はフリーランスだ!働き方改革だ!とか流行ってるから開業率はもう少し高くなってるのかもしれないが、とりあえず廃業率のほうが高いので、フリーランスになるやつよりも、フリーランスやめるやつのほうが多いはず。

廃業率なんかみてても、なんでやめたのかデータがないので、今回のケースみたいに仕事がなくなって廃業したかどうかはわからない。後継者不足でやめた自営業もたくさんいるだろうに。

死なないための対策を考える

死なない方法も考えてみるのだが、今回ケースはまず、契約書を先に見せてもらって書面ベースで初期の合意を取らなかったことが第一の原因だろう。 初期の合意で書面ベースで契約書の草案をもらっていれば、どっちにころんだとしても収入がなくなるまでの時間を2ヶ月確保できた。 2ヶ月あったら新規の案件を探すこともできるし、リカバリー案を実行することができた。

第二の要因だが、収入源を分散していないこと。もしも、複数社と仕事をしていれば収入源を分散できて、1案件が急にだめになっても収入は少なくなるが途切れない。

第三の要因は、自分のプロダクトを持っていないことだ。もし、自分のプロダクトから収入を得ることができる状態を確保していたら、今回のケースでも収入が途切れない。

まとめると、とにかく収入源を複数確保できる状態を早く確率することだな。